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Interview

これが自分の仕事だと、
胸を張れる日が来るまで。

A.H.
技術部 技術課 設計担当
2019年新卒入社

手のひらに感じる、製品の熱に驚いた。

最初に驚いたのは、工場見学の時だ。圧造の機械から、一秒につき一個のスピードで製品がどんどん出てくる。ものすごく早い。しかも一つひとつを見てみると、ギヤが切ってあり、複雑な形状をしている。ふと、出来たばかりの製品を触ってみた。熱い。火傷しそうなくらいの熱を持っていて、思わず手をひっこめた。金属を加圧している訳だから、そりゃあそうかと妙に納得をしながら、少しだけ感動していた。どうすれば、こんな事ができるのか?もちろん、理屈は教えてくれた。設計の際の理論的な話。製造現場の職人的な感覚の話。どっちも難しくて、全ては理解できなかった。でも、だから興味を惹かれた。自分にできるだろうか。深く探っていくほど、新たな発見が待っていそうな冷間鍛造の世界に、いつの間にかのめり込んでいた。

手のひらに感じる、製品の熱に驚いた。

「やり遂げた!」と言える仕事ができるまで。

入社後すぐは、CADの練習が仕事だった。操作を覚える為に、金型に使う小さな部品の図面作成をコツコツ繰り返した。初めて自分が設計したモノの実物を見たのは、半年が経過した頃だった。製品では無くて、製品の測定に使う小さな道具だけど、手に持った時は嬉しかった。自分で設計しておきながら「こんな形になるのか」と、新鮮な驚きを感じた。一つの製品を担当したのは一年以上が経った時。担当と言っても、ほぼ全ての場面で上司の力を借りたけれど。工程を考えて、金型を設計して、最終的に製品を目にした時に感じたのは安堵感だった。嬉しさよりも、責任を果たせたことに感情が動いている自分にも驚いた。ただ、設計者としてはスタートラインに立ったばかり。いつかは「やり遂げた!」と言える仕事ができるように、一つひとつの仕事に挑んでいきたい。

「やり遂げた!」と言える仕事ができるまで。