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Interview

知れば知るほど奥深い冷間鍛造に
いつしか虜になっていた。

K.I.
製造部 圧造課
2018年中途入社

冷間鍛造って、切削加工と何が違うんですか?

前職は、金属の切削加工。鉄を切って削って、加工する仕事。東洋ファスナーの冷間鍛造とは違うけど、「金属加工」というくくりでは同じだろう。なんて、どこかで甘く考えていたことは事実だ。現場に入って驚いた。今までとまるで違う世界。フォーマーという機械に円柱形の鋼材をセッティングして、機械を回す。すると、1秒間に1個の間隔で複雑な形状に加工された製品ができあがってくる。すごい、なんだこれ?というのが最初の印象。先輩に指導を受けて、おっかなびっくりで自分でも機械を回してみるのだけれど、これが上手くいかない。金型のセッティングがまずい?鋼材の芯出しが上手くいっていない?鋼材はもう少し長めに切断した方が良かった?何から何まで知らないことだらけ。機械の操作をするだけの仕事じゃない、考えることが次から次に出てくるから、ついていくのに必死だった。

冷間鍛造って、切削加工と何が違うんですか?

ワクワクする。まだまだ先は長そうだから。

毎日、めまぐるしく時間が過ぎていく。例えば月に10万個つくる場合(あくまで例えだけど)、1日あたり5000個つくらないと間に合わない計算になる。1分に60個つくれる機械をフル回転させたとして、段取りにどれだけ時間を使える?朝、出社してから金型などの準備をして、昼から機械を回して製品をつくる。そうしている間に次の製品の段取りを進めなきゃいけないのに、回し始めたばかりの機械から出てくる製品が上手くいかない。寸法も形状も細部までビシっと決まらない。なんで?と思って材料にかける圧力を上げるが、それもダメ。大先輩に相談をすると、圧力を上げるんじゃない、下げるんだと一言。本当に?と思ったけど、試してみると、今度はすごく精度の高い製品が出てきた。自分の未熟さを思い知るのはこんな時だ。まだ先は長そうだと思いながら、どこかでワクワクしている自分がいる。

ワクワクする。まだまだ先は長そうだから。